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カート

カートが空です

雨の日のバースデー。芦屋で、夏の静寂を纏(まと)う。

時計の針が、夜の9時をまわりました。

しとしとと降り続いた雨とともに始まった、私のお誕生日が静かに幕を閉じようとしています。

今朝、芦屋の内海で過ごした時間は、とても特別なものでした。

雨に洗われた涼やかな夏の空気が、肌を心地よく通り抜けていきます。

時折聞こえる小鳥のさえずりと、波ひとつない穏やかな水面。

手にしたアイスカフェラテが、この季節ならではのひんやりとした贅沢を教えてくれました。

街を歩けば確かに夏の気配を感じる季節ですが、この場所だけは、まるで時間が止まったかのように静かでした。

邸宅から続くプライベートな空間で、雨の音に耳を傾けながら自分自身と向き合う。

慌ただしい季節の中で、そんなふうに呼吸を整える時間は、私にとって何よりのプレゼントになりました。

日が暮れてからの芦屋は、さらに深い落ち着きに包まれています。

窓の外には、夏の夜の静寂と、遠くの街明かり。

今日は、この穏やかな空気感だけを胸に刻んで、ゆっくりと休もうと思います。

雨の日のバースデー。

しっとりと深く、それでいて心はどこまでも軽やかな、私らしい夏の始まりの一日でした。

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